模型とフィギュアの大イベント、ワンフェス2015冬の感想 

【ワンフェス】データで見るワンフェス2015[冬]・入場者数5万5千人越えで新記録!当日版権は艦これ! - HOBBY maniax ホビーマニアックス 

燃えと萌えの立体造形イベントとしてはもはや世界一といっても過言ではないワンフェス
今回は購買する側と出展する側、そのほかについて、わりと愚痴というか、そんな話を箇条書きに


購買する側

・今回は入場時のダイレクトパスの個人確認が厳しくなったようで、ちょっとした騒動はあったものの全体としてはスムーズ。

・入場者数は多かったようですが、企業の限定品、ライブなどのイベント、ガレージキットブースなど適度にバラけ、特に限定品は最近のWFの中ではわりと緩やかでした

・人気のあるディーラーには長蛇の列、やはり多少のディーラーダッシュ、フライングも。人気キットはヤフオクに転売もあり。とはいうものの、年に2回しかないイベント、特に艦これは再販不可ということで、どうしても欲しい、でも当日行けないという人にとっては最後の手段なので、痛し痒しかなと。

・ガレージキット購買に関しては、やはり企業ブースの限定品に比べると横ばい状態かなと。もともとあまり一般的な趣味ではありませんからね…ですがディーラーの方もニーズに合わせて題材や生産数を調整してきているようで、ちょっと良いキットは昼ごろには売り切れているところが多く見られました


出展側

・以前から言われているディーラーの「宣伝不足」「告知不足」。良い作品を作っても売れ行きがパッとしない理由の半分はだいたいこのせい。残りの半分は…流行の「波」かなぁ

・そんな中で目立ったのが艦これディーラー勢。艦これを手がけるところはわりと新進気鋭というか、新しもの好きでアンテナを張っているところが多く、Twitterでの制作状況報告や当日のおしながき告知など、普段ガレキに馴染みのない人にも拡散して注目をあびる傾向にありました。また、3DCG出力に挑戦するディーラーも。

・告知に関しては、以前主流だったfgが使い勝手や利用者の減少から重要度が下がる一方で、Twitterを軸に、ブログやTINAMIなど複数箇所で告知するのがベストな方法であると感じました。超マイナーな分野だとあまり拡散されずに終わってしまうケースもありますが、それでも準備だけでもしておくのは重要だと思います。

・一方で、老舗ディーラーに多いのですが、HTML形式のHP、これはあまりオススメしません。よっぽど大手でHP担当の人が更新できるか、慣れているならともかく、HP制作ソフトなどで毎回修正しながら更新するのは創作・作業の時間が大幅に削られることになります。個人ディーラーでは更新頻度、新作ペースがガタッと落ち、また最新のブラウザへの対応ができなくてHPのデザインがガタガタになっている、もしくは消えているというケースも何件か見受けられました。

・キットのお値段の記載に関しては、以前は「お金の話はちょっと…」と暗黙のルールであまり金額が明記されないケースが多かったのですが、最近では事前に明記するところが増えてきました
購買側も予算が厳しくなっているご時世、ガイドブックやネットである程度合計金額の目処が立てられるのはありがたいです

・ガレキ本体、完成品展示に関しては、これはまったく個人的な趣向ですが、表面処理と塗装が綺麗なものはやはり目を惹きます。特に顔。もっと言うと「瞳」 全体のバランスが多少崩れていても、目力があるキットは強い

・当日の展示について。もともと模型やフィギュアというのは小さいもの。それが幕張メッセの8ホールにひしめき合っているため、素晴らしいキットでも埋もれてしまいがち。そこで、ディーラーを象徴するような目立つ看板やキットのアップ写真の掲示をオススメしたいところ。高さ制限などはあると思いますが、キットの後ろにアップの写真があれば、通路を歩いている人からも「おっ、こんなものもあるんだ」と足を止めてくれる確率がグッとあがります。全部のキットではなくて一押しのもの一点だけでも看板を作っておくと良いかもしれません


・題材選択のはなし
 公式版権キツ目の艦これで顕著になったんですが、完成品とのキャラかぶりが一番厳しい、買う側にすると、完成品で同じぐらいの値段が大手メーカーから出るとなると、ガレキと完成品くらべてどうしても完成品のほうに流れてしまいます。完成品とガレキは違う!という議論は昔からありますが、やはり人間、どうしても楽な手段があればそれに飛びつきたくなる衝動はあります。ワンオフの超絶仕上げのキットはもはや芸術品の域ですが、初心者にそこまで組み上げる技術はありませんし、ALTERやグッスマなど大手完成品の品質もかなり上がっています。今回「艦これ」キットが注目されたのも、大手ラッシュのちょうど手前の谷間であったことがあげられます。2015年~2016年には完成品が数多く予定されているので、次回の新作艦これキットは、よほどマイナー艦娘でないと埋もれてしまうかな…と感じます。
 「うちは好きで作っているから…」という気持ちも理解できる分、完成品とかぶっていなければ即買いだったのになぁ…という良キットもチラホラ。それこそ半年や一年かけて丹精込めて作り上げられるものなので、できればこのディーラーは注目されてほしい、売れて欲しいというファンの目線もあることをぜひ心の片隅に置いておいてほしいなぁと思う次第


そのほか

・まとめサイト 近年増え続けるまとめサイト。最近では普通のアニメ・ニュースまとめサイトもワンフェス記事を書くようになってきていますが、厄介なのは「企業ブースの新作のみを取り上げる」「ガレージキットディーラー名を記載しない」といったアクセス数稼ぎだけのサイトが多く見られるということ。酷いところでは作品名やキャラ名すら明記していないサイトもチラホラ

需要はあるのはわかりますが、大手ディーラーやメーカーなど商業で活躍する原型師さんももとは小さなディーラーから始めていることが多いので、そういった模型の芽を育て、隠れた才能を開花させる意味でも、ガレージキットディーラーを広く取材するメディアが増えて欲しいと思います。今回巡回した中で、 速報でちゃんとディーラー名を記載していたのは、意外なことに模型畑のサイトではなくて、GIGAZINさんだけでした

・WFに限らずフィギュア系まとめサイトも…拡散OkのTwitterならまだしも、メーカー公式やふたば、個人ブログからの無断転載でレビューやレポをしあげるのはどうだ…NEVERまとめとかErumae○とか…


ということで、ほぼ愚痴になってしまいましたが、吐き出し終わり
模型やフィギュアと言う分野は、認識は広がりつつも市場は現状維持が縮小傾向にあるので、やはりWFや海洋堂、グッスマ、バンダイといった大手には、市場の先導役になっていただいて 、この分野が元気になってくれることを願います
会場が東京ビッグサイトに戻るというウワサもありますし、3DCG出力技術もわりと手のとどく技術となってきております。原型師、参加者、それを取り巻く環境も日々進化し続け、新たな地平線を目指してゆく姿勢から目が離せません

あと艦これ再販不可は厳しすぎるって!