感想

1998年のローランド・エメリッヒ版GODZILLAに続き、2014年に公開されたGODZILLA2014。監督はギャレス・エドワーズに移り、新たな巨大怪獣映画として上映されました

GODZILLA - Wikipedia 

GODZILLA ゴジラ 2014 - Wikipedia 

 前作はかなり生物的なリデザインがなされたゴジラに賛否両論でした(個人的には好き)。2014ではオリジナルのゴジラをかなり踏襲した、ドッシリとした重厚感にあふれた怪獣として描かれました

CGで描かれた圧巻の都市破壊シーンは必見。近年の映像技術の進化を確認できます。封切りまで秘密にされていた敵役の「ムートー」の奇抜なデザインもなかなかおもしろかったです。巨大怪獣映画ならではのカット割りは日本のゴジラのオマージュとして、ニヤリとさせてくれるシーンも多いです





楽しいか、面白いかというベクトルで考えると、「凄いけれど寂しい」という印象 
箇条書きで

・ストーリーが「孤島で発見された怪獣が街を襲う」というプロットをそのままハリウッド化したことで、日本のファンを納得させる反面、物語の起承転結が飽きのくるものに。また、日本のゴジラ映画の(ストーリー的に)弱い部分を突かれるようで辛いです

・特撮の限界を超えたCG描写が進化しすぎていて、もはや日本の映画界では怪獣映画は作れない、敵わないという寂しさ。「軒を貸して母屋を取られる」といったところ。

・本来、ミニチュアと着ぐるみで「普通のドラマ映画からは想像もできない映像」をスクリーンに映し出すのが怪獣映画の魅力なわけですが、ここまで進化すると「もうどんな映像もつくれて当たり前」という視聴者側のスタンダードが出来てしまう。そうなると、「娯楽としての映像作品ってなんだろう」という疑問が浮かび上がってきます。驚き、感動、恐怖。映像から伝わるそういった新たな発見の喜びが徐々に薄れつつある寂しさ

・この時代ゆえの不可避な描写というか、3.11の東関東大震災を思い出させる描写があり、これはそれ方面の方々からすると叩きの要因になるなぁと心配になったり。それゆえ、おそらくTV放送不可能。でもいつか誰かは描かなければいけない出来事なんですよね


映画単体としては見応えがあり、大きな画面で見ると楽しい作品であります。「ゴジラ映画」「日本発祥のリメイク」という側面から見ると、日本映画界に対する死亡宣告を2時間見続けさせる辛さがあります。個人的には、これを踏み台にして、日本の若いクリエイターが「何がハリウッドだコンチクショウ!」と奮起して、世界を驚かせる新たな(ゴジラでなくて可)作品を私達に見せてくれる日を願って