ワンフェスを3日後に控えた2016年2月4日あたりにディーラーさんの間で話題となりました「艦これ版権不許諾問題」
簡単にメモ ➘ 


発端
2/4頃 2~3のディーラーで艦これの版権不許諾(=販売不可)がWF運営から通知されたとのツイート


●ワンフェスにおける版権
通常、アニメや元ネタのあるフィギュアなどを販売する場合、版権元に許可を取る必要があります
ワンフェスなど大きなイベントでは、個人ディーラーに代わって運営が一括して版権元に許可をとる「当日版権」というしくみが導入されています。これは、双方の手間を省き、より円滑に造形を楽しむためのもの
「当日版権」という名前の通り、イベント当日のみ販売が可能。
レギュレーションも各版権元で異なります
2011年(震災直後)には、版権システムを一時的に廃するといった特例も

当日版権システム - Wikipedia 
当日版権取得の手引き - ワンダーフェスティバル copyright_manual.pdf



●今回の問題

レギュレーションが厳しい「艦これ」当日版権ですが、当初は

 DMM「再販不可 元絵からの改変不可」

後にアニメ放映に伴い、

 「KADOKAWAの他のアニメ作品に準ずる形に変更(2015WF冬)」

となっています

今回、許諾を取り消されたのは
 ・艦これ同人絵を元にした立体物

問題点は
 ・イベント直前に告知されたため、すでに複製、制作がほぼ完了している
という点


KADOKAWA側では同人を元にした版権は許諾をしていないようで、ディーラー側も”同人”として申請していなかった

直前に判明しての不許諾となったようです
直前の告知は法律違反では?という意見も出ていますが、上記の申請漏れがある点では難しいかと思われます

また、当日版権というシステム自体が、運営の好意というか、イベントをよりスムーズに発展させていくためのものであるため、今回の出来事で揉めるのは今後のフィギュア・造形関連の発展のためにもちょっと… 
多くの時間と手間を費やして生み出される造形物、ディーラーさんのご苦労も偲ばれます
難しい問題ですね…