2016年4月より放送が開始され、各所でちょっとした物議をかもしているバイクアニメ「ばくおん!!」
今回は、 

 アニメ「ばくおん!!」は”カーブミラー”である

というテーマとともに、このモヤモヤを紐解いてみたいと思います 

アニメ『ばくおん!!』公式サイト 

ばくおん!!|秋田書店 


ばくおん!!とは…?
「ありそうでなかった“女子高生×バイク”で贈る、爽快ハイテンション学園コメディー」
女子校バイク部を舞台にした”萌え系”バイク作品。
登場人物や車種は公式HPをご確認いただくとして、この作品、観る側のスタンスによって様々な感想を抱かれるようです。

大まかに分けて以下の3種

 1:バイクに馴染みのない方 → ネタがちょっと怖い

 2:実際にバイクに乗られている方 → ネタのギリギリ感への不安と困惑

 3:バイク、アニメ関係者 → 思っていたバイクマンガと違う


バイクに例えると、原付免許、普通二輪、大型二輪といったところでしょうか。

わたくし、ネガティブ墓場管理人はアニメ「ばくおん!!」大変好きなのですが、この漠然とした不安感を説明するために

 アニメ「ばくおん!!」は”カーブミラー”である

という説を唱えてみたいと思います。



女子高生、女の子とバイクをテーマにした作品として挙げられるのは、本作「ばくおん!!」のほかに「げんつき」「わんおふ 」(わんおふの方はOVAでアニメ化済観)があります。

「げんつき」「わんおふ」が主にツーリングやバイクのある日常を丁寧に描くのに対して「ばくおん!!」は、カワサキdisなど2ch系のコアなバイクあるあるネタをこれでもかと突っ込んだ作品。「女の子日常ゆるふわ系」を想像して観始めると面食らうと思います。

「ばくおん!!」は、バイクの楽しさや闇をちょっと歪めて、凝縮して映し出すカーブミラー(凸面鏡)。
「怖い」と感じるのは、「ばくおん!!」という作品に対してではなくて、そこから垣間見える「バイク業界の闇」ゆえなのです。

バイクは趣味としても移動手段としても、車以上に危険を伴うもの。作品内でも、若干オブラートに包んではいますが事故の描写がされています。
加えて、古くはヤンキー文化、やんちゃなジャンルということで、「法定速度違反、改造、水没車販売、メーター戻し」といった法に触れる描写もあります。そもそも主人公の一人、天野さんの実家のバイク屋の名前が「ニコイチモータース」ですからね……

「ばくおん!!」を怖いと感じるのは、こういったバイクのリアルな現実が、アニメ・コミックスという鏡を介して垣間見えるためだと思います。


さて、某アニメ関係の重鎮が発した「ばくおん!!は思っていたのと違う」という発言(※色々ありますのでソース明記は避けます)。
おそらくバイクやアニメに古くから関わる方が思い描くバイク作品は「げんつき」や「わんおふ」のような「楽しい部分を抽出した優しい世界」、車マンガでいうと「GTroman」などの「エンスージアスト(エンスー)系」作品なんだと思います

作品の切り取り方としては、そちらのほうがオーソドックスで、(特にスポンサー的な意味合いで)王道に位置します。ですが、そういった従来のやり方でバイク人口が増えるか?ライダー以外の人に訴える力があるか?といわれると、厳しい話、「No」と言わざるをえません。減少するライダー人口、業界に風穴を開けるには、インパクトのあるプラスアルファが必要なのです


で、「ばくおん!!」はどうしたかというと…

このカーブミラーを「けいおん!」という大通りに突き立てたんです

「あんぜんうんたん♪うんたん♪」って言ってるところにドカン!ですよ
ばくおんはすごいんです。
ではまた!