化物語でおなじみ西尾維新先生のデビュー作「クビキリサイクル」が今秋にアニメ化されたのをきっかけに、積んでいた戯言シリーズを読み進め中
で思ったこと 

西尾作品の初期シリーズ「戯言シリーズ」「世界シリーズ」
まだ刀語や化物語、掟上今日子などが世に生まれる前にこれらを発掘した講談社スタッフは英断だなぁという感想

2002年のクビキリサイクルを始めとする初期作品群
展開の斬新さはあるものの、文章は繰り返しや冗長な心情描写が多く、かなり読みづらい。その7年後にアニメ界のヒット作を生むことになるとは当時は予想できなかったのではないでしょうか 

化物語や刀語はかなり読みやすい文体ですが、西尾作品は波があるというか作品ごとに文体が異なり、同時期でもたとえば「伝説シリーズ」は読みにくい。「りぽぐら」はお金を出したのを後悔するほど酷い

その執筆スピードからも想像されるに、個人的には「西尾維新 複数存在説」を唱えても良いんじゃないかなと。ま、戯言だけどね


クセのある文体でもそれを好む若い読者層がいて、後に購買層の中核をになってゆくことを考えると、 逆に、「クセのある作者」があと5年後、10年後に大成長する可能性も考えられるというか、その確率は決して低くないと思われます。

具体例ではアニメ化もされた「カゲロウプロジェクト/メカクシティアクターズ」などのボカロ世代の作品群
今月「カゲロウデイズ」が劇場公開されるも、20分という短さ。MX4D・3Dのわりにはチケット代は安いですが、それでも1,500~1,900円というお値段に見合うかどうかは疑問という一般層の声と、熱心なファンからの賞賛の声の両方が存在する顕著な例となっています

【憤怒】MX4D映画「カゲロウデイズ」が今世紀最悪の超クソ映画すぎでブチギレ激怒 / しかしファンは大絶賛 | バズプラスニュース Buzz+ 

ここで注目したいのは
「映画を鑑賞して、ソフトを買って、感想を書き込む層」と「上映自体をイベントとして楽しむ若い層」が完全に別れたなということ。

映画やアニメ業界が次に取り込むべきお客さんは後者で、クリエーター自体もこういった若い層から輩出されてくるのではないかと思います。

自分を含めて古い視聴者は、「物語の文脈」「他作品とのつながり」「映像技術」など理論立てて物語を噛み砕いていくのに対して、若い層はどちらかというと「音楽的感覚」「刹那的快楽」といった、我々とは違う感覚器官で映像作品を受け止めているように感じます

そもそも、この文章じたいそうした観察&考察という手法をとっていますので、お若い方には「なに言ってるの…?」みたいに受け取られるかもしれません


何が言いたいかというと、「大人の脳で理解不能な作品」にも、経営陣はどんどん投資しておいたほうがいいぞ(ただし赤字覚悟)ということ
まあ、その市場が成長する前に日本のアニメ業界が瓦解する可能性、高いんですけどね…