2017年9月15日から、 映画『エイリアン:コヴェナント』が公開。

2012年のプロメテウスから5年ぶりの続編で、前回に続き1作目『エイリアン』の監督リドリー・スコットがメガホンをとることで注目されています。

ということで、今回はグッと遡って『エイリアン』『エイリアン2』を改めて見返してみました。



SFホラーの金字塔『エイリアン』シリーズ。

1作めが1979年と約40年前なので、だいぶ記憶が薄れてきましたが、シガニー・ウィーバー演じるリプリーの勇姿や、エイリアン「ビッグチャップ」や「フェイスハガー」「チェストバスター」といったH.R.ギーガーのデザインは今でも脳裏に焼き付いています。

当時は画質もあまり良くなくて、それがまた味だったのですが、今回はデジタル・リマスター版ということでメカやクリーチャーの造形もくっきりはっきり。特に「黒」の表現が当時よりも把握しやすいのがありがたいですね。



『エイリアン』(1979)
 すべての始まり。宇宙船ノストロモ号の乗員が小惑星LV-426を訪れ、謎の生命体に襲われるストーリー。
全4作の続編のほか、前日譚の『プロメテウス』『エイリアン:コヴェナント』も制作されています。

デジタルで再発見したのは、メカ系のプロップの密度の濃さ。あれっ、こんなに精密に造られていたのか…とビックリ。CGがまだ普及していない時代でこのSF表現は凄い。ノストロモ号船内のセットのデザインも無骨で無駄がなく、美しいです。

それと、リプリーがあまり「ヒーロー」っぽくないのが意外でした。ラストでの闘いが印象強かったのですが、序盤から中盤はあくまでクルーの一員といった感じ。「2」に向けて成長するヒロインといった感じです。
エイリアン側も、幼体から成体へと成長していくのが面白いです。


『エイリアン2』(1986)
リドリー・スコット監督が降板し、「2」に良作なしとういうジンクスに立ち向かったのが「ターミネーター」などでおなじみジェームズ・キャメロン監督。
蓋を開けてみれば「1」を超える娯楽作で、エイリアンシリーズがシリーズ化される起爆剤となったようです。

小惑星LV-426を再び訪れたリプリーらがエイリアンに襲われ1人、またひとりと命を落としてゆく展開は1作めと同じなのですが、「2」では海兵隊がメインということで重火器バンバンの派手な演出。まさにパワーアップして帰ってきた「エイリアン」といった感じです。

で、子供の頃に観た時は、この海兵隊のキャラを把握できていなかったんですよね。軍隊って日本人にはちょっと馴染みの薄いモチーフだと思います。
なので今回は、メモを取りながら視聴


ALIEN1 
こんな感じ。冒頭20分で主要メンバーの登場シーンが続き、あとは消えていく…
リプリーやビショップはわりと覚えているんですけれどねw

海兵隊で注目なのは第一分隊長のエイポーンと、第二分隊長のヒックス(イケメン)。
あとは、へなちょこ隊長のゴーマンや、マッチョ女性のバスケス(赤いバンダナ)にも注目。おちゃらけ役のハドソンも良いですね。



映像で面白いなと思ったのは、アングルの妙。
宇宙船や基地といった狭い通路での戦闘が多いのですが、わりと登場人物の顔が見えるアングルが多いのが印象に残りました。


エイリアン2
最近のドキュメンタリー風作品では右のように背後からカメラが追うカットが多いと思います。
逆にエイリアンではカメラ(観客)は人物の全身を観ながら後ろへ後ろへ進んでゆく。緊張した状況をクルーの表情から伺うことができます。


他にも、ビショップのナイフ技とか、パワーローダーでの戦闘とか、印象的なシーンが『1』以上に多いですね。個人的に一番好きなのは、セントリーガンの残弾カウンターがどんどん減るシーン。あそこ、エイリアンがほとんど映っていないのにものすごい大群を想像してしまう、映画の魔法です。

『3』以降はちょっとパッとしないというか、印象的なシーンが無いのが残念。シリーズものって、それぞれの差異を際立たせる特徴的な”アイコン”が必要不可欠になってくるわけで(ターミネーター2の流体サイボーグとか)、そこだけ惜しかったかなと思います。


振り返って、『1』『2』は今見ても新たな発見があって面白かったです。映画の世界はまだまだ奥が深いなぁ