2018年も残すところあと一週間ということで、今年見た映画(BD/DVD)をささっとおさらい。
今回はSFとアクション映画をまとめてみました

※作品名のリンクはすべてYahoo映画

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 
近年のヒーロー映画の大きなトレンド、マーベルの集大成「アベンジャーズ」シリーズの3作目。1作目で地球外生命体からの攻撃、2作目で人工知能ウルトロンの反乱を描き、今回は大ボス・サノスが登場。人類の半数を一瞬で消し去る「インフィニティ・ガントレット」の危機に立ち向かいます。
多くのマーベルヒーローが登場するお祭り映画なので、一概に評価は難しいのですが、個人的にはアイアンマンとドクター・ストレンジのシーンが多いので満足。
ラストは2019年公開予定の『アベンジャーズ/エンドゲーム』に続く完全に2部作な構成なので、これの公開待ちかな?
お気に入りのヒーローがいれば★★★★

ブラックパンサー 
こちらもマーベル作品。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のラストでチラッと登場した、黒豹のヒーロー、ブラックパンサーの物語です。アフリカの架空の国「ワカンダ」が舞台で、他のヒーローのように超技術や神の力を使うのではなく、プリミティブな民族文化を背景にした舞台設定が新鮮です。
お祭り映画の『アベンジャーズ』シリーズよりも起承転結がはっきりしているので、映画単体としてみるとこちらのほうが好きかな?
また、ワカンダは前述の『インフィニティ・ウォー』の最終決戦の舞台となるので、『アベンジャーズシリーズ エンド・ゲーム』の前にササッと網羅したい場合は『1』→『エイジ・オブ・ウルトロン』→『シビル・ウォー』→『ブラックパンサー』→『インフィニティ・ウォー』の順に観るとよいかも(諸説あります)
★★★★★

ニンジャバットマン 
こちらはマーベルと対をなすDCコミックスを代表するバットマンのCGアニメ作品。題名の通り、日本の戦国時代にタイムスリップして「ニンジャ(サムライ)」になったバットマンと、ジョーカーはじめとする宿敵との活劇が展開されます。制作は日本の神風動画。絵巻物風のCGと、巨大ロボっぽい展開は観る人を選びますが、スピーディーな展開と、錚々たる声優陣(特に子安)によるエネルギッシュな作品となっています。本国アメリカの実写映画シリーズはダークな展開が多いので、スカッとするバッツを観たい方にはオススメ
★★★

スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット 
ロボコップでおなじみポール・バーホーヴェン監督のSF戦争映画『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズの最新(派生)作品で、日本のスタジオ「SOLA DIGITAL ARTS」が手がけたCGアニメ作品。同じくCG映画の前作『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』と比べると、より初期のバーホーベン版のおバカテイストや圧倒的な負け戦感が帰ってきた感じで個人的には好き。
実写版の2と3はちょっとアレなので、シリーズの中ではコレと1作目がオススメ。
★★★

レディ・プレイヤー1 
2018年のマーベル、DC以外のSF・アクションもので一番を選ぶなら個人的には間違いなくコレ!VRゲームを舞台とした物語で、バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンやAKIRAバイク、ガンダムなど1980年台~のポップカルチャーを全編に渡ってフューチャー。うだつの上がらないゲーム少年がVRの世界の全てを手に入れるべく奮闘する展開は、刺さる人も多いのではないでしょうか。
★★★★★

パシフィック・リム:アップライジング 
ギレルモ・デル・トロ監督が世に送り出した巨大ロボット映画の快作『パシフィック・リム』の2作目。人類に迫るKAIJU(怪獣)に、新型の巨大ロボ「イェーガー」で立ち向かいます。
監督がデル・トロからスティーブン・S・デナイト監督に移ったためか、ロボや特撮マニア向けの要素が減って、ややガッカリ感。制作のレジェンダリー・ピクチャーズが2015年に中国の企業グループに買収されたためか、突如現れた中国人の女性キャラが大活躍したりと、なんだか制作の裏側のアレコレを経てなんと完成しました感が強かったです…
前作と比較すると★★

シェイプ・オブ・ウォーター 
前述のパシリム2を降りたデル・トロ監督が撮っていたのがこちら。
タイトルからは分かりにくいのですが、半魚人と女性との種を越えたラブロマンス。デル・トロ監督の独特のモンスター観が表現されたしっとりドロドロした画作り。各映画賞を受賞したことでこの作品を知った方も多いと思います。
先の読めないハラハラする展開など、古くて新しいモンスター映画といった感じ。スカッと感が少なめなので、う~ん、個人的には★★といったところ。

メッセージ 
柿ピーのような宇宙船のポスターでおなじみ、宇宙人とのコンタクトを描く作品。古くはオーソン・ウェルズの『宇宙戦争』や、スティーブン・スピルバーグの『未知との遭遇』、ジョディ・フォスター主演の『コンタクト』などのモチーフを取り入れつつ、スタイリッシュな映像と「未知なもの」への不安と希望を描いています。アベンジャーズで欠場したジェレミー・レナー(ホークアイ)が出演しているので、「サノスと戦わないでこっちで宇宙人の相手してたの!?」という感想。学術的な(小難しい)SF映画というと最近では『インターステラー』がずば抜けてよかったので、そのあたりと比べちゃうと★★ぐらい。


ということで、2018年に観たSF・アクション映画をさらっとおさらいしました。
近年、映画製作は大規模化して迫力やボリュームが増した反面、制作陣の足並みが揃わなかったり全体のディレクションがぼんやりしている作品が多いのがちょっと残念。
じゃあ、少数精鋭でアイデアに凝った作品が良いかというと、そちらはそちらで過去の映画に名作が揃いすぎていて、商業的には厳しいのかなと思います。

Youtubeなどのコンパクトなコンテンツに消費がシフトしていく中、新しい映画が生まれてくれば良いなと思います。